「上司に物を投げられた」と悩んでいるあなたへ。
そんな辛い状況に、ひとりで耐え続けていませんか?
理不尽な行動を受けたにもかかわらず、「自分に非があったのかも」と責めてしまったり、周囲に相談できずに苦しい気持ちを抱えたりして悩んでいるかもしれません。
この記事では、上司に物を投げられたら早く辞めた方がいい理由と仕事で限界を感じた時の解決策を紹介します。
今の苦しい毎日を変えるために、まずは小さな一歩を踏み出していきましょう。
【体験談】上司に物を投げられたときの話
あれは、今でも忘れられない出来事でした。
当時、私は20代半ばで、保険業界の営業職に就いて2年目。
毎日、厳しいノルマと膨大な仕事量に追われ、夜遅くまで残業するのが当たり前の生活を送っていました。
目まぐるしく時間が過ぎる中で、「また今日も終電かな……」とため息をつくことも珍しくありませんでした。
そんなある日、いつものように自分のタスクに追われながら必死に仕事をしていたところ、上司から「急ぎで頼む!」と資料作成の依頼が入りました。
正直、「今このタイミングで?」という気持ちもありましたが、逆らえるはずもなく、焦りながら資料を作り始めました。
心の中では「間に合うかな…間に合わせなきゃ…」と必死でした。
ところが、やはり急ぎすぎたせいか、作成した資料に数字のミスがあったのです。
上司がその資料をチェックしていたときのこと。
突然、「おい、これどうなってるんだ!」と怒鳴り声が職場中に響き渡りました。
ドキッとして体がこわばった瞬間、背後から「バサッ!」という音が。
振り向くと、上司が手に持っていた資料を私の机めがけて投げつけてきたのです。
驚きすぎて一瞬、時が止まったように感じました。
「え、何で投げるんだ?」という疑問が頭の中でグルグルと回り、胸がギュッと締めつけられるような感覚に襲われました。
周りの同僚たちも固まったまま、私と上司を交互に見ていました。
誰もが何も言えずに、ただその場の空気が凍りついていたのを覚えています。
上司は苛立った表情で「すぐ直せ!」とだけ言い残して去っていきました。
私は震える手で資料を拾い上げながら、「いくらなんでも投げる必要はないだろ…」と心の中でつぶやいていました。
もちろん、自分のミスが原因だったことは理解していました。
でも、だからといって物を投げつけられる理由にはならないはずです。
それからというもの、上司の顔色をうかがいながら働く日々が続きました。
小さなミスにも過敏になり、「また怒鳴られたらどうしよう」「次は何を投げられるんだろう」と怯えながら仕事をする毎日。
会社に行くこと自体がどんどん怖くなっていきました。
結局、私は心も体も限界を迎えてしまいました。
このままでは壊れてしまうと感じ、思い切って転職活動を始めることにしました。
時間はかかりましたが、最終的には人を尊重してくれる会社に出会うことができ、今では心から安心して働けています。
あのとき勇気を出して一歩踏み出して、本当によかったと心から思っています。
上司に物を投げられたら早く辞めた方がいい理由
上司に物を投げられたとき、驚きや恐怖、怒りなど、いろいろな感情が押し寄せてきますよね。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
- 職場にハラスメント気質が蔓延しているから
- 理不尽な怒りをぶつける人は変わらないから
- 自己肯定感が大きく傷つくから
上司に物を投げられるという行為は、単なる一時的な感情ではなく、職場全体の空気やその上司の人間性にも大きな問題があるサインです。この環境に留まるリスクについて、具体的にお伝えしていきますね。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
職場にハラスメント気質が蔓延しているから
環境そのものが危険だと考えるべきです。なぜなら、上司が物を投げるような行為をする職場では、パワハラやモラハラが当たり前になっていることが多いからです。
- 誰かが怒鳴られたり、無視されたりしても周囲がスルーしている
- 上司だけでなく他の社員もストレスを部下にぶつける
- 被害を訴えても「気にするな」と片付けられる
このような空気がある職場にいると、どんどん心がすり減ってしまいます。自分を守るためにも、早めに距離を取ることが大切です。
理不尽な怒りをぶつける人は変わらないから
相手が変わることを期待しない方がいいです。なぜなら、理不尽な怒りを物に託してぶつけるような人は、自分の感情をコントロールする力がそもそも弱いからです。
- ミスをした瞬間に怒鳴ったり、物に当たる
- 機嫌が悪いときに周囲に八つ当たりする
- 自分の怒りを正当化し、謝らない
いくらこちらが頑張っても、相手の性格や態度は簡単には変わりません。むしろ時間が経つほどエスカレートする可能性もあるので、早めの決断が必要です。
自己肯定感が大きく傷つくから
自分を大切にする意識が必要です。なぜなら、物を投げられるという行為は、自分の存在を否定されたように感じてしまい、心に深い傷を残すからです。
- 「自分はそんなにダメなのか」と自信を失う
- ちょっとした指摘でも過剰に落ち込むようになる
- 新しい環境に行っても怯える癖がついてしまう
精神的なダメージは、放置すると取り返しがつかないものになります。今、自分を守る行動を取ることが、未来のあなたを救うことにつながります。
上司に物を投げられた時に知っておくべき解決策
上司に物を投げられた時は、あまりの非常識さに動揺してしまいますよね。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
こうした状況に遭遇した時、まずは自分の安全を最優先に考えることが大切です。そして、無理をしすぎず、今できる一歩を踏み出していきましょう。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
信頼できる社内外の相談先を頼る
まずは、信頼できる社内外の相談先を頼ることが大切です。なぜなら、自分ひとりで抱え込んでしまうと、心身ともに大きな負担になってしまうからです。
- 社内の別部署の上司や人事に相談する
- 社外のキャリアコーチやメンタルケア専門家に助言を求める
- 家族や信頼できる友人に打ち明ける
例えば、人事部に状況を伝えることで正式な対応をしてもらえる場合もあります。また、外部のカウンセラーに話を聞いてもらうだけでも心が軽くなりますよね。
誰かに助けを求めることは決して弱いことではありません。自分を守るためにも、早めに行動しましょう。
転職活動を始めて自分を守る
転職活動を始めることも、心身を守る大切な手段です。なぜなら、今の環境から抜け出す選択肢を持っておくことで、精神的に余裕が生まれるからです。
- 転職エージェントに登録してプロに相談する
- 転職サイトで求人をチェックして希望の条件を整理する
- キャリアの棚卸しをして自分の強みを再確認する
例えば、転職エージェントに登録すると、忙しい中でもプロが代わりに求人を探してくれたり、面接のスケジュール調整をサポートしてくれます。もし今すぐ転職しなくても、「いつでも動ける」という安心感が、今の辛さを軽くしてくれるかもしれません。
退職代行を使って安全に辞める
どうしてもつらくて耐えられない場合は、退職代行を使って安全に辞めることを考えましょう。
なぜなら、上司に直接辞意を伝えることに恐怖心がある時、自分を守る最も確実な手段になるからです。
- 退職代行に依頼して即日退職する
- パワハラの証拠を集めたうえで退職手続きを進める
- 心身を最優先にして速やかに休養に入る
例えば、退職代行を使えば自分で会社に連絡する必要がないため、怖い思いをすることなく辞めることができます。特にパワハラがある場合は、無理に交渉を続けるよりもプロに任せたほうが安全です。
自分の人生を守るためにも、怖い思いを我慢せず、必要な手段を選んでくださいね。
【Q&A】上司に物を投げられたと悩んだ時の疑問に回答
ここでは、「上司に物を投げられた」と悩んだ時に感じる疑問について、分かりやすく回答していきますね。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
上司に物を投げられたらパワハラになるの?
上司から物を投げられる行為は、明らかにパワハラに該当します。
たとえ当たっていなくても、威圧や恐怖を与える行為は許されるものではありません。
職場環境を悪化させる重大な問題ですので、軽く考えずに対応を検討する必要があります。
物を投げられたとき、どう対応するのがいい?
まずは自分の身の安全を最優先してください。
感情的に反応せず、状況を冷静に記録しておくと後々の証拠になります。
可能であれば、同僚などの第三者に相談したり、メモや録音を残しておくことも大切です。
上司が謝ってきたけど、許すべき?
謝罪があったとしても、あなたが怖いと感じた気持ちは消えませんよね。
無理に許す必要はありません。
今後また同じことが起こる可能性も考慮しながら、自分の心がどう感じるかを大切に判断しましょう。
会社に相談しても大丈夫かな?
会社のコンプライアンス窓口や人事部に相談することは、決して悪いことではありません。
むしろ、重大な問題が表面化しなければ、状況は改善しません。
「自分が悪いのかな」と思う必要はないですよ。
転職を考えたほうがいいケースってどんなとき?
相談しても改善されない場合や、心身に支障が出てきた場合は転職を考えるタイミングかもしれません。
働く場所は一つではありません。
自分を守るために環境を変える選択肢があることを、どうか忘れないでくださいね。
【まとめ】上司に物を投げられたと悩んでいるあなたへ
上司に物を投げられるなんて、本当にショックで怖い思いをしますよね。
でも、そんな行為は絶対に許されるものではありません。
自分を責める必要はまったくありませんし、あなたの感じた不安や恐怖は正当なものです。
もし今つらい気持ちを抱えているなら、無理に我慢しなくても大丈夫。
少しずつでも、あなた自身を守るための行動を選んでいきましょう。
あなたには、安心して働ける環境で笑顔になれる未来が必ず待っています。