若手を潰す会社で働き続けることに疑問を感じているあなたへ。
こんな辛い状況に耐え続けていませんか?
無理に目をそらしたり、あきらめることが正解とは限りません。あなたの中に芽生えた「このままでいいのか」という気持ちは、きっと何かを変えるきっかけになります。
この記事では、同じように悩んだことがある方の体験談と、仕事で限界を感じたときに考えたい選択肢を紹介します。
今の辛い状況を変えるために、勇気を出して一歩を踏み出しましょう。
【体験談】若手を潰す会社にいた頃、僕が感じていた理不尽と無力感
今でこそ、自分に合った環境でイベント企画の仕事を続けられていますが、当時の僕は本当に限界寸前でした。
以前働いていたのは、某イベント制作会社。
華やかな業界に憧れて入社しましたが、待っていたのは“若手を潰す会社”と呼ぶにふさわしい、想像以上のブラックな現実でした。
入社して5年、ちょうど中堅と呼ばれるようになった頃のことです。
「若いうちは寝なくていいから働け」「成長のためだろ、文句言うな」
これは、うちの部長の口癖でした。時代錯誤すぎるその考え方に、最初は戸惑いながらも「自分が甘いのかな…」なんて思ってしまっていたんです。
アイデア出しの会議は毎回、重苦しい空気。
若手が意見を出しても、「それじゃ弱いな」「現場を知らないからそういうこと言うんだ」と一蹴されます。
なのに、ベテラン社員がふと口にした企画がそのまま採用される。
しかも、その無茶なプランを実現するのは、若手や中堅の僕たち。
準備段階では深夜までの作業は当たり前。
重い機材を抱えて何度も会場と倉庫を往復しながら、「なんでこんな理不尽なことがまかり通るんだ…」と、心の中で何度も叫んでいました。
忘れられないのは、入社して半年の新人が倒れた日のことです。
大型イベントの準備で、彼は連日終電帰り。休日も返上して働いていました。
朝礼の場でも目の下にクマを作って立っていて、「大丈夫?」と声をかけたら、笑って「まあ…慣れてきました」と答えていたんです。
でも、その笑顔は明らかに無理していて。結局、イベント当日にステージ裏で意識を失い、救急車で運ばれました。
その翌日、部長は「体調管理も仕事のうちだ」と吐き捨てたんです。
心の中で「いや、あの働かせ方で倒れない方がおかしいだろ…」と怒りが爆発しそうでした。
彼はそのまま復帰することなく、会社を去っていきました。
でも、その穴埋めはもちろん僕たち中堅に降りかかります。
自分の仕事だけでもパンク寸前なのに、新人の分も抱えなきゃいけない。
毎日、吐きそうなくらいのプレッシャーと疲労で、「このままじゃ自分も壊れる…」と本気で思っていました。
ふと、昔先輩がぼそっと漏らした言葉を思い出したんです。
「この会社は若手を使い潰して、中堅が疲弊して、ベテランが好き勝手やる構造なんだよ」
当時は笑って聞き流していたけれど、今ならよくわかります。
これは一時的な苦労じゃない。構造そのものが狂っているんだと。
このままじゃ本当に心も身体もダメになると思い、思い切って転職活動を始めました。
最初は不安もありましたが、今は同じ業界でも、人を大切にする会社に出会えて、毎日が嘘のように穏やかです。
あの時勇気を出して一歩踏み出して、本当に良かったと思っています。
若手を潰す会社で働き続ける危険性
「うちの会社、若手がどんどん辞めていくな…」と感じているとしたら、それは他人事ではありませんよね。中堅として現場を支える立場だからこそ、そのしわ寄せが自分にきていると感じていませんか?
ここでは以下の内容について説明していきますね。
若手が潰れていくような会社に長くいればいるほど、自分の業務量・責任・将来の選択肢にも悪影響を及ぼすことがあります。なんとなく「仕方ない」で済ませてしまう前に、一度立ち止まって考えてみることが大切です。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
若手が育たないからいつまでも自分の負担が減らない
自分の仕事が減らないまま、負担だけが増えてしまいます。なぜなら、新人や若手が早期に辞めてしまう職場では、業務の引き継ぎや分担ができず、結局中堅のあなたが背負い続けることになるからです。
- 新人に教えてもすぐに辞めてしまい、指導の時間が無駄になる
- 本来は新人が担当するはずの業務を自分が請け負っている
- 責任のある仕事も、単純作業も、自分に集まってしまっている
「これ、前も教えたな」と感じる時間が増えているなら、黄色信号かもしれません。若手が育たない職場では、いつまでも自分が現場を支える負担から解放されません。
後輩の離職が続くことで責任の重さが増していく
中堅としてのプレッシャーが限界を迎えてしまいます。なぜなら、後輩が次々と辞めることで、自分がチームの中で最も頼られる存在になり、業績や指導に対する責任がすべて集中してしまうからです。
- 数少ない残った若手の育成を任され続けている
- 上司から「お前にしか頼めない」と言われることが増えた
- 後輩が辞めるたびに「自分の教え方が悪いのでは」と感じてしまう
頼られること自体は嬉しいですが、それが重荷になっていないか、心の声に耳を傾けることも必要です。責任が過剰になれば、自分自身も潰れてしまいます。
「抜けられない」環境がキャリアの停滞を招く
気づかないうちに、自分のキャリアが止まってしまいます。なぜなら、「自分が抜けたら回らない」と感じて辞められない状況は、自分の可能性を狭める原因になりやすいからです。
- 転職や異動を考えても「今じゃない」と先延ばしにしている
- 自分の市場価値が分からないまま年数だけが過ぎていく
- 成長の実感がなく、仕事にやりがいを感じにくくなっている
誰かが抜けたら回らない職場でも、「自分がいないと困るから」と働き続けることが、本当にあなたの人生にとってプラスなのか。少し立ち止まって、考える時間も大切です。
若手を潰す会社で働き続けることに限界を感じた時の解決策
若手を潰す会社にありがちなのは、長時間労働や理不尽な指導、成長の機会がない環境です。そうした職場に身を置いていると、自信を失ったり、体調を崩したりしてしまいますよね。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
無理に頑張り続けるよりも、まずはあなた自身を守ることが大切です。一人で抱え込まず、選択肢を広げながら前向きな一歩を考えていきましょう。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
社内外のサポートを使って現状を改善する
現状をすぐに変えられない場合でも、社内外のサポートを活用することで気持ちの余裕が生まれます。なぜなら、相談することで客観的な視点が得られたり、対処法が見つかったりするからです。
- 信頼できる先輩に状況を話してアドバイスをもらう
- 別部署の上司に異動の相談をしてみる
- キャリアコーチングやカウンセリングを受けて今後の方向性を整理する
誰かに話すことで、自分が今どんな状況にいて、何を変えていくべきなのかが見えてきます。現状が辛い時こそ、一人で抱え込まずに誰かの力を借りてみましょう。
転職活動を始めて環境を変える
職場が合わないと感じたら、転職活動を通じて新しい環境を探し始めることが前向きな選択になります。なぜなら、あなたを正当に評価してくれる職場に出会える可能性があるからです。
- 転職エージェントに登録して自分に合う求人を探す
- 忙しい中でも効率よく情報収集できるよう、担当者にスケジュール調整を任せる
- 今の会社ではできなかったキャリアの棚卸しをして、自分の強みを再確認する
転職エージェントを利用すれば、仕事を続けながらでも無理なく転職活動が進められます。環境が変われば、今よりずっと働きやすくなるかもしれませんよ。
退職して心身を守る選択をする
今の会社で心身ともに限界を感じているなら、退職して一度立ち止まる選択も大切です。なぜなら、壊れてしまってからでは遅いからです。
- 退職代行サービスを利用して、パワハラ上司との直接交渉を避ける
- 有給休暇を活用して、休みながら今後のことをゆっくり考える
- 離職後に自分の価値観や働き方を見つめ直して次のステップを決める
どうしても辞めにくい場合や、上司が怖くて話せない場合は退職代行サービスの利用も検討してみてください。あなたの人生は、あなた自身のものです。まずは心と体をしっかり守ることを一番に考えてくださいね。
【Q&A】若手を潰す会社に悩まされた時に感じる疑問に回答
ここでは、「若手を潰す会社で働き続けていいのか?」と感じた時に、中堅社員としてどう向き合うべきかについての疑問に分かりやすく回答していきますね。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
「若手を潰す会社」って、どんな特徴があるの?
成長を促す環境ではなく、無理を強いるだけの風土が特徴です。指導というよりも「放置」や「詰める」が当たり前で、精神的に追い詰められるケースも少なくありません。若手が次々と辞めていく、意見を言えない雰囲気があるなどの兆候に注目してみてください。
後輩が辞め続けるけど、自分にできることってある?
まずは話を聞く姿勢を持つことが大切です。いきなり助けようとせず、悩みを共有するだけでも若手にとっては安心材料になります。少しでも余裕があれば、業務の工夫や声かけを通じて「自分は一人じゃない」と感じさせてあげることができるかもしれません。
会社に改善を求めても無駄な気がする…どうすればいい?
組織改革はすぐに実現するものではないため、無力感を感じるのは自然です。ただ、直属の上司ではなく人事や外部窓口に伝えるなど、別ルートでの声がけも視野に入れてみてください。それでも難しい場合は、自分を守ることを最優先に考えるべきです。
見て見ぬふりをしている自分に罪悪感がある
誰かを守りたい気持ちと、現実的に何もできないジレンマに苦しむのは、とてもつらいことです。ただ、全てを一人で背負う必要はありません。無理をすれば、自分も同じように消耗してしまう可能性があります。まずはできる範囲で、自分にできる行動を見つけてみてください。
自分も潰れてしまいそうな時はどうすればいい?
体調やメンタルに異変を感じたら、それは無理をしているサインです。会社のためではなく、自分の人生のために早めの判断が必要です。転職や休職も視野に入れて、冷静に今後の働き方を見直すことが大切です。自分を守る行動に、遠慮はいりません。
【まとめ】若手を潰す会社で働き続けることに疑問を感じているあなたへ
若手が潰れていく姿を目の当たりにしながら、何もできない自分にモヤモヤを抱えていませんか?
中堅としての立場だからこそ、できることや気づけることもたくさんあります。
無理に背負い込む必要はありませんが、小さな声に耳を傾けたり、自分自身の働き方を見直したりすることが、環境を変えるきっかけになるかもしれません。
自分を責めず、できる範囲で前を向いていきましょう。