職場で物を投げる人に悩まされているあなたへ。
こんな辛い状況に耐え続けていませんか?
言葉ではなく態度で威圧されると、心がどんどんすり減ってしまいますよね。
誰にも相談できず、ただ我慢するしかない…そんなふうに感じてしまうこともあるかもしれません。
この記事では、職場で物を投げる人と働き続ける危険性と仕事で限界を感じた時の対処法を紹介します。
今の辛さから抜け出すために、少しだけ勇気を出して、できることから始めてみませんか?
【体験談】職場で物を投げる人がいて精神的に限界だった話
あの頃のことを思い出すと、今でも少し胸がザワつきます。
私は当時20代で、印刷会社の営業職に就いて3年目でした。
新卒で入社した中小企業で、初めての社会人生活に不安もありましたが、それ以上に毎日が新鮮で、やりがいを感じていました。
ただ、ひとつだけ、どうしても慣れなかったことがありました。
それが、「物を投げる先輩」の存在です。
同じ営業チームのベテラン社員で、仕事ができる人ではあるのですが、感情の起伏が激しくて、機嫌が悪いとすぐに態度に出すタイプ。
とくにイライラしたときは、あからさまに物に当たるんです。
ある日の午後、社内会議が終わった直後のことでした。
会議中に思い通りに話が進まなかったのが気に入らなかったのか、「あー、もうイライラする!」と突然、机にペンを叩きつけたんです。
カン!という金属音が部屋中に響き渡り、私は思わずビクッとしました。
「な、なに…?」と心の中で呟いた瞬間、先輩は会議資料をバサッと投げつけ、紙が床にパラパラと散らばっていきました。
その場にいた同僚たちも一斉に黙り込み、空気がピリッと張り詰めたように感じました。
「怒るのは仕方ないけど、なんで物を投げるの?」
「こっちは何もしてないのに…」
そんな気持ちがずっと頭の中をグルグル回っていました。
しかも、その先輩はベテランということもあり、誰も注意できる人がいません。
むしろ、「また始まったか…」というような空気で、皆が黙認しているように見えました。
仕事中も、その先輩のご機嫌をうかがうのが日常になってしまい、「今日は機嫌よさそうかな?」「またイライラしてるかも」と無意識のうちに神経をすり減らしていました。
自分の営業成績や業務にも集中できず、帰宅後もずっと気持ちが落ち着かなくて、休日すら気が休まりませんでした。
「自分が悪いわけじゃないのに、なんでこんなに怯えながら働かないといけないんだろう…」と、だんだんと心が疲れていくのを感じていました。
最終的に私は、その職場を退職しました。
今は人間関係が穏やかな会社に転職して、落ち着いて働ける環境を手に入れました。
あのとき勇気を出して一歩踏み出してよかったと、心から思っています。
職場で物を投げる人と働き続ける危険性
職場に物を投げるような人がいると、本当に気を遣いますよね。
「また今日も機嫌が悪いのかな?」「近づかない方がいいかも…」と、気を張り詰めてしまい、仕事どころではなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
- 責任感を必要以上に感じて精神的に消耗する
- 職場の空気が悪くなりチームワークが乱れる
- 慢性的なストレスで心や体を壊しやすくなる
「物を投げる人がいるくらいで…」と感じる方もいるかもしれませんが、毎日その環境に身を置いていると、心や体に知らず知らずのうちに負荷がかかっていきます。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
責任感を必要以上に感じて精神的に消耗する
周囲の空気を読んで気を張りすぎてしまうと、精神的に疲弊してしまいます。
なぜなら、「怒らせないようにしなきゃ」「余計なことを言わないようにしよう」と自分を押し殺す場面が増えるからです。
- 上司の機嫌が悪くなりそうな言動を常に避けて話すようになった
- 職場に入るだけで緊張して胃がキリキリするようになった
- ミスを隠すようになり、さらに不安を抱える悪循環になった
本来の仕事とは関係のないところで気を使い続けると、やがて「自分さえ我慢すればいい」という思考に陥ってしまい、精神的に限界を迎えてしまいます。
職場の空気が悪くなりチームワークが乱れる
職場で誰かが物を投げるような言動を繰り返すと、職場全体の空気が悪くなります。
なぜなら、一人の感情の波にまわりが過敏に反応するようになり、本来の連携が取りづらくなるからです。
- 誰も発言しなくなり、会議がいつも沈黙で終わるようになった
- 「あの人が怖いから」と、情報共有が消極的になった
- トラブルが起きても、報告や相談が遅れてしまうようになった
本来であれば助け合うべきチームなのに、お互いが顔色をうかがうことで信頼関係が築けなくなってしまいます。チームの土台が崩れれば、仕事の効率も下がってしまいますよね。
慢性的なストレスで心や体を壊しやすくなる
我慢を続けていると、ある日突然、心や体が限界を迎えてしまいます。
なぜなら、緊張状態が続くことで自律神経のバランスが崩れ、健康面に影響が出てくるからです。
- 寝つきが悪くなり、朝もスッキリ起きられなくなった
- 頭痛や腹痛が続き、病院に行っても原因がわからなかった
- 「会社に行きたくない」と毎朝ベッドから起き上がれなくなった
「まだ大丈夫」と思っていても、心と体は正直です。ストレスに耐える毎日は、少しずつ自分を追い込んでいってしまいます。だからこそ、早めの対処が必要です。
職場で物を投げる人と働くことに限界を感じた時の対処法
物を投げるような攻撃的な態度をとる人がいる職場で働き続けるのは、心身ともに大きな負担になりますよね。
「いつ自分に飛んでくるか不安…」「精神的にもう限界かも」と感じている場合、何かしらの行動を起こすことが必要です。
ここでは以下の内容について説明していきますね。
あなた自身の心と体を守ることを最優先にしながら、少しずつでも前に進めるような選択肢をご紹介します。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
信頼できる第三者に相談して状況を変える
まずは、社内外の信頼できる人に相談することで状況を改善できる可能性があります。なぜなら、当事者では気づきにくい視点や、冷静なアドバイスをもらえるからです。
- 上司のさらに上の立場の人に「安全面の不安」を理由に相談する
- 同僚や先輩に間に入ってもらい、本人にやめてもらえるよう働きかける
- 社内の相談窓口や人事部に、パワハラとして報告する
一人で抱え込むと、「自分が悪いのかも」と思い込んでしまいがちです。でも、物を投げる行為は明らかに常軌を逸しています。まずは信頼できる人に話すことから始めましょう。
転職活動を始めて選択肢を広げる
職場に限界を感じたら、転職活動を始めて自分の未来を見つめ直してみましょう。なぜなら、「今の環境から抜け出せる」という選択肢があるだけで、心に余裕が生まれるからです。
- 転職エージェントに登録して、希望に合う職場を紹介してもらう
- 自分が大切にしたい価値観や働き方を整理しておく
- スキマ時間に求人情報をチェックして相場感をつかむ
「忙しくて情報収集する時間がない…」という方でも、転職エージェントを活用すれば、条件に合った求人を代わりに探してくれますし、面接の日程調整や応募書類の添削もしてくれます。自分ひとりで抱え込まず、プロの力を借りるのも一つの方法ですよ。
退職して環境をリセットする
本当に限界だと感じるなら、退職して一度リセットするという選択肢も検討してみてください。なぜなら、心と体の健康を守ることが、何よりも大切だからです。
- 退職を決めて、一定期間心身を休ませる
- 退職交渉が難航している場合は退職代行を活用する
- 有給を使って一度距離を置き、自分の気持ちを整理する
「上司が怖くて辞めたいと言えない…」という場合には、退職代行サービスを使うことで、直接のやりとりを避けながらスムーズに退職できます。自分を守るための行動に、後ろめたさを感じる必要はありません。
あなたが安心して過ごせる場所を見つけるために、一歩踏み出してみましょう。
【Q&A】職場で物を投げる人に悩まされた時の疑問に回答
ここでは、職場で物を投げる人に悩まされた時に感じる疑問について、分かりやすく回答していきますね。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
職場で物を投げる人って普通にいるの?
決して多くはありませんが、感情のコントロールができずに物を投げる人が一定数いるのも事実です。
怒りや苛立ちを直接表現する手段として、物を使う人もいますが、これは職場として非常に問題のある行動とされています。
物を投げるのってハラスメントになるの?
はい、物を投げる行為は立派なパワーハラスメントに該当する可能性があります。
直接的な暴力でなくても、威圧感や恐怖を与える行為として職場環境を悪化させるため、重大な問題行動と見なされることがあります。
怖くて相談しにくいけど、どうしたらいい?
まずは信頼できる同僚や人事担当に事実だけを冷静に伝えることが大切です。
「証拠を残す」ことも有効で、日付や状況をメモにしておくだけでも後々の助けになります。
匿名で相談できる窓口がある場合は、そちらを活用するのもひとつの方法です。
上司が物を投げる人だったらどうすればいい?
上司となると余計に動きづらくなりますが、その分周囲への影響も深刻です。
社内のコンプライアンス窓口や労働組合に相談するのが現実的な手段です。
外部の労働相談機関も視野に入れて、ひとりで抱え込まないことが大切です。
転職を考えたほうがいいケースってどんなとき?
相談しても改善されない、または心身のストレスが限界に達していると感じた場合は、無理せず転職を検討することも選択肢のひとつです。
「このままでは自分が壊れてしまう」と感じるなら、それは十分なサインといえるでしょう。
【まとめ】職場で物を投げる人に悩んでいるあなたへ
職場で物を投げるような人に悩まされるのは、とてもつらいことですよね。
怖い思いや不安な気持ちを抱えたまま働く必要はありません。
まずは信頼できる誰かに話してみることから始めてみてください。
一歩踏み出すことで、今よりも心が軽くなるはずです。
あなたの安心できる働き方を、きっと見つけていけますように。